2007 Fiscal Year Annual Research Report
異種性を考慮した大規模アドホックネットワーク向け自律分散クラスタリング技術
Project/Area Number |
18700070
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Research Institution | Hiroshima City University |
Principal Investigator |
大田 知行 Hiroshima City University, 情報科学研究科, 助教 (90347617)
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Keywords | アドホックネットワーク / クラスタリング / ルーティング / 異種性 / 自律分散システム |
Research Abstract |
本研究では,多くの異種のノードが存在するような環境においてアドホックネットワークが効率良く機能するためのモバイルノードの異種性を考慮した自律分散クラスタリング手法と階層ルーティング手法の開発を行ってきた.前年度までの研究成果として,非対称リンクが存在した場合においても,接続性を維持することを最優先とし,各端末の性能差によって生じた通信範囲の違いを考慮した自律分散クラスタリング手法を提案してきた.今年度は各ノードが周辺ノードの分布密度に応じて自身の送信電力を制御する自律電飾制御法の開発を行ってきた.前年度までに開発してきた非対称リンクを考慮した自律分散クラスタリング手法をベースとして,各端末が自律的に通信範囲を変更することによって非対称リンクが発生する状況において,効率的に自律分散クラスタリング手法を機能させることが可能となる.さらに,ノードの密度が高い場合には,不必要な電波干渉の発生を防ぎ,消費電力の削減を実現することができる.提案した自律電力制御方式をこれまでに提案してきた自律分散クラスタリング手法と階層ルーティング手法に適用し,提案法の有効性を消費電力,制御パケット量,データパケット到達率の観点からシミュレーション実験により示した.ノード分布が高密度の場合において,各ノードが通信範囲を短くすることにより,データパケットが到達するまでのホップ数が増大するが,各端末が必要とする消費電力量を抑えることができ,さらに,さらされ端末問題のような電波干渉の発生を抑えることがきたため,結果として,データパケット到達数を向上させることができた.
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Research Products
(9 results)