2006 Fiscal Year Annual Research Report
2次元レガシーGISのビュー統合による3次元地理シミュレーション・システム
Project/Area Number |
18700077
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
大東 誠 東京大学, 大学院情報学環, 助手 (40421995)
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Keywords | 地理情報システム / 地理シミュレーション / 知識メディア / システム統合 |
Research Abstract |
本研究では,これまでに確立したシャドー・コピー技術を用いて立体化した2次元GISに対し,ユーザが,レガシー・システムとして既に存在しているシミュレーション・システム,データベース,ウェブ・アプリケーションといった様々な情報システムを,ビューだけでなく検索機能も含めて、画面上の直接操作により組み合わせて,種々の3次元地理シミュレーション・システムを構築するための基盤技術を確立することを目標としている.この目標を達成するため,1.地理シミュレーション・システムとの連携統合技術の確立,2.データベースやウェブ情報との3次元統合可視化技術の研究、3.課題1.及び2.の複数レガシー・システムに跨る検索統合技術の確立,の3つの研究課題を実現する計画で本研究事業を進めている. 本年度は、下記の研究課題を実現した. 1.地理シミュレーション・システムとの連携統合技術の確立 (1)本年度は,GUIを持たないレガシー・シミュレーションを3次元部品化するための基盤アーキテクチャを確立した.具体的には,3次元部品に,シミュレーション結果の3次元グラフィック表示機能を持たせることで実現した. (2)上記の研究課題(1)a.の具体的応用として,シミュレーション計算用サーバを用いて,グラフィックス出力を持たない雪崩シミュレーション・システムを,シャドー・コピー技術によって3次元化した2次元GISと,3次元ビュー統合・検索統合するシステムを実装した. 2.データベースやウェブ情報との3次元統合可視化技術の研究 (1)データベースに関しては,申請者が既に開発したデータベース可視化技術を位置情報に関連付けて可視化できるように拡張した.具体的には,任意のデータベース情報を,2次元GISの保持する位置情報と関連付けて3次元可視化する仕組みを確立した.これと上記1の成果をACM SIGの国際会議にて発表をおこなった. (2)ウェブ情報に関しては,テーブル形式で公開された情報を3次元可視化する仕組みについて技術調査と基盤技術の確立を行った.同時に、ウェブ・サービスとして提供されている情報をも統合可視化するジェネリックな技術の研究開発に着手した,
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