2006 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
18700085
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
義久 智樹 京都大学, 学術情報メディアセンター, 助手 (00402743)
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Keywords | 衛星通信・放送 / ストリーミング / インターネット高度化 / ビデオオンデマンド / 情報システム |
Research Abstract |
本研究の目的は、選択型コンテンツの放送型配信において途切れのない再生に必要な帯域幅を削減することである。 現在のテレビ放送では、放送されている番組を放送されるがままに視聴するのみであるが、見たい映像を選択することで、視聴者の嗜好に合った映像を視聴できる。例えば、2択クイズ番組で、選択肢を提示した後に視聴者が回答を選択する。視聴者の回答が正解であれば、正解の映像を表示し、不正解であれば、不正解の映像を表示する。また、ニュース番組で、幾つかのニュースの概要を述べた後、視聴者が詳しく聞きたいニュースを選択して視聴するといったことが考えられる。本研究では、これらの例のように視聴者が見たい映像を選択して視聴する番組を選択型コンテンツと呼ぶ。選択型コンテンツの放送に必要な帯域幅を削減することで、放送できる選択型コンテンツの数や選択肢の数を増やすことができ、より視聴者の嗜好に合った映像を配信できる。本研究では、選択型コンテンツのモデル化を行い、帯域幅削減のための手法を幾つか提案した。地上波テレビ放送やBS(Broadcast Satellite)テレビ放送、CS(Communication Satellite)テレビ放送といったさまざまな放送システムがあり、放送システムによって放送帯域や放送チャネルの数といった性能が異なる。このため、放送システムに応じて効率的に帯域幅を削減できるように、「コンテンツの再生時間」や「遷移確率」、「クライアント環境」を考慮した手法を提案した。提案手法の評価を行い、放送システムに応じて有効に帯域幅を削減できる手法を明らかにした。
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