2007 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
18700085
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
義久 智樹 Osaka University, サイバーメディアセンター, 講師 (00402743)
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Keywords | 衛星通信・放送 / ストリーミング / インターネット高度化 / ビデオオンデマンド / 情報システム |
Research Abstract |
本年度の目的は、選択型コンテンツの放送型配信において途切れのない再生が可能になるまでの待ち時間を短縮することである。 現在のテレビ放送では、放送されている番組を放送されるがままに視聴するのみであるが、見たい映像を選択することで、視聴者の嗜好に合った映像を視聴できる。例えば、2択クイズ番組で、選択肢を提示した後に視聴者が回答を選択する。視聴者の回答が正解であれば、正解の映像を表示し、不正解であれば、不正解の映像を表示する。また、ニュース番組で、幾つかのニュースの概要を述べた後、視聴者が詳しく聞きたいニュースを選択して視聴するといったことが考えられる。本研究では、これらの例のように視聴者が見たい映像を選択して視聴する番組を選択型コンテンツと呼ぶ。選択型コンテンツでは、ある場面の再生中に途切れが発生すると、番組の連続性が失われる。十分にデータを受信できるまで待つことで途切れのない再生が可能になるが、長い待ち時間は視聴者にストレスを与える。本年度は、途切れのない再生が可能になるまでの待ち時間を短縮し、視聴者がストレスなく選択型コンテンツを視聴できる手法を提案した。前年度に提案した帯域幅削減のための手法を改良し、番組の再生レートと等しい帯域幅のチャネルを複数個確保することで、待ち時間を効率的に短縮できることを明らかにし、このアイデアに基づいて、選択確立を考慮した手法など幾つかの手法を提案した。提案手法の評価を行い、放送システムに応じて有効に帯域幅を削減できる手法を明らかにした。
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