2006 Fiscal Year Annual Research Report
アノテーション技術に基づく新しいeラーニングパラダイムの構築
Project/Area Number |
18700095
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Research Institution | Aoyama Gakuin University |
Principal Investigator |
伊藤 一成 青山学院大学, 理工学部, 助手 (20406812)
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Keywords | アノテーション / Eラーニング / コンテンツ・アーカイブ / 人工知能 / ユーザインターフェイス |
Research Abstract |
コンテンツ処理の一手法であるアノテーションの概念を適用して,教材コンテンツを豊饒化する仕組みについて研究を行った.教育者,学習者が教材に対して付与するアノテーションだけではなく,様々なWebサービスが提供する情報もエージェントが付与するアノテーションとみなし,同様に教材へ融合するのが特徴である.アノテーションはRDFで管理し,またコンテンツに対してGDA(言語情報を記述するためのXMLタグセット)により言語解析情報をデータの生成時あるいは,計算機の遊休時に行いGDAタギングしておくことで,ユーザが言語情報に基づく処理が必要な際,高速に処理できる仕組みを構築した.さらに,Ajaxのコードを教材の(X)HTMLコードに適切に埋め込むことで,インタフェースの貧弱性が指摘されるWeb型教材のリッチコンテンツ化や非同期通信機能による提示教材の制御なども可能とした.計算機によるデータの自動的な改変は元となる教材データが正しく構造化されている必要があり,これが既存システムにおける大きな欠点になっていたが,常にvalidな(X)HTMLが生成されるWYSIWYG型のエディタを実装することで,これを解決した.また既存のLMSでも,その意味的なタギングがなされないため,情報の検索,再利用は容易ではない.そこで,Web構造化手法の一つであるmicroformatsを適用し,情報の構造化と活用の展望について検討した.実装システムは本年度,実験的に担当授業にて利用した.
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