2008 Fiscal Year Annual Research Report
個人適応型バーチャルポータルサイト実現のためのユーザ利用特性抽出技術に関する研究
Project/Area Number |
18700110
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Research Institution | Kyoto Sangyo University |
Principal Investigator |
河合 由起子 Kyoto Sangyo University, コンピュータ理工学部, 講師 (90399543)
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Keywords | 情報統合 / 情報推薦 / 感情ベクトル / 情報分類 / ランキング / 興味語 / 情報検索 / 可視化 |
Research Abstract |
本研究の目的は、既存の情報統合技術が抱えている問題点である、収集した膨大な情報の柔軟な分類が困難であること、分類・統合した情報の効果的な提供方法が確立されていないこと、の解決を目指す。記事の特性のみならず、ユーザのもつ複数の利用特性を検討することで、ユーザの特徴に基づいた柔軟なカテゴリの生成と分類、およびユーザの使い易いインタフェースの提供を実現できる。また、個人の利用特性に適応した仮想的なニュースのポータルサイトの構築を目指す。平成19年度までの研究成果より、個人適応型情報融合システムの実装が終了したため、最終年度となる平成20年度では、システムを検証することで、各利用特性の評価と利活用への再検討を行った。 1. 利用特性の評価では、これまでに実装した個人適応型の情報融合システムを用いて、ユーザの各利用特性を評価した。評価実験では、被験者に統合結果を提示し、閲覧履歴とユーザプロファイルをモニタリングし、モニタリングの結果より、閲覧した記事の内容の時間的な経過と、ユーザプロファイルの興味語ならびに印象ベクトルの変化を比較検証した。 2. 評価に基づく改善な照びに利活用では、評価実験より得照れた知見を基に、興味語と印象ベクトルの抽出制精度の更なる改善を行った。また、本研究では、ニュースサイトに限定したシステム設計を行っているが、ニュースに留まらず、新たなテーマとして株価やプログを対象とした個人適応型の情報融合システムへの適応を検討した。 以上より、これまで開発した個人適応型バーチャルポータルサイトの有効性が確認でき、また、精度の改善によりその有用性を確認できた。
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