2006 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
18700156
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Research Institution | Osaka Prefecture University |
Principal Investigator |
瀬田 和久 大阪府立大学, 理学系研究科, 助教授 (50304051)
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Keywords | メタ認知 / 設計モデル指向 / メタ認知タスクオントロジー |
Research Abstract |
学習活動を実施しながらそれと並行して実施する問題解決活動は,実施者にとって極めて認知的負荷が高く,それらを統制するメタ認知活動を適切に実施することが困難であるという問題がある.このため本研究では,学習と問題解決の過程で対話的にメタ認知を促す支援システムを開発することで,人間の知的能力の発揮を促すシステムの開発を目指している、本年度は,メタ認知を促すこうした支援システムを構築するための基盤となる原理的知識を再利用可能な形で体系化することに重点を置き,以下の項目について研究を実施した. (1)メタ認知タスクオントロジーの構築:先行研究で部分的に構築したリフレクションタスクオントロジーを拡充し,学習者が行うメタ認知活動の内容をコンピュータに理解可能な形で体系化した. (2)ガイダンス生成機能の分析と設計:(1)で構築したオントロジーに基づいて,どのようなときに,メタ認知活動を活性化するどのような刺激を学習者に与えればよいか,また,システムとの対話的なやりとりの中で,どのような情報を提示していくことが,効果的なメタ認知活動の実施に有用であるかについて考察し,ガイダンス情報生成機能の設計を行った. (3)オントロジー運用処理系の開発:(1)で構築したオントロジーの運用処理系の開発を部分的に行った. (4)システム設計モデルの構築:メタ認知能力を育成するために,プレゼンテーションタスクを教材とすることの有用性に研究実施の過程で着目し,プレゼンテーションを教材としてメタ認知能力の育成を支援するシステムの設計モデルの構築を行った.
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