2006 Fiscal Year Annual Research Report
形状デザインの印象を理解するコンピュータ支援設計システム
Project/Area Number |
18700210
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
金谷 一朗 大阪大学, 大学院基礎工学研究科, 助手 (50314555)
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Keywords | 感性情報処理 / デザイン / 複合現実感技術 / 微分幾何 / インタラクティブメディア / 三次元形状 / 統計 / アート |
Research Abstract |
多くの工業製品が成熟化し,機能的な区別化が困難であるマーケットが存在する現在,工業デザインにおける造形デザインの重要性はますます高まっている.しかしながら,コンピュータ支援設計(CAD))が前提である工業生産システムでは,デザイナが製品コンセプトと印象に基づいて描く造形デザインは一旦CADシステム向けにパラメタ化されるが,この過程で造形デザインの印象,造形デザインが描いた印象をそのまま工業製品として意匠化し生産できている例は少ない.我々はこれまで,造形デザイナのドローイングパタン,造形デザイン定規造形デザインの優れた自動車の形状の印象による分類を行い,デザイン印象のクラス化に成功し,工業デザイナから高く評価されている.また,これらの造形印象に関する知見に基づき,デザインに対する印象語とデザインにおける幾何学的特徴量との対応付けを統計的に求めることに成功している.本知見に基づき,既存の形状デザインの三次元モデルをコンピュータ上に蓄積しておいたものを,デザインにおける印象語から検索できるシステムを構築した.本検索システムを用いて,さらに多数の形状デザイン例と印象語のマッピングに関する事例を収集し,印象語と形状との対応精度を上げるとともに,印象語を用いたデザイン支援システムを構築する.また,複合現実感技術を応用したデザイン支援環境を構築しており,本システムに印象語に関する知見を実装することで,より使いやすいデザイン支援システムを構築する.
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