2007 Fiscal Year Annual Research Report
遺伝子解析に基づく大規模並列進化計算による設計最適化
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18700219
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Research Institution | Hokkaido University |
Principal Investigator |
棟朝 雅晴 Hokkaido University, 情報基盤センター, 准教授 (00281783)
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Keywords | アルゴリズム / 最適化 / システム設計 / 並列計算 |
Research Abstract |
平成19年度においては、局所探索との融合によるハイブリッド型の最適化アルゴリズムの開発および、開発されたアルゴリズムの大規模問題への適用、グリッド環境下における問題解決支援システムの構築を中心とした研究開発を行った。 局所探索との融合については、局所的な連続性を有する現実の問題への適用を視野に入れ、疑似焼き鈍し法、タブー探索法、散布探索法との融合により、高性能な探索アルゴリズムを実現し、テスト関数に加えて、薬剤開発において重要となるタンパク質のリガンドドッキング問題に対して適用し、その有効性を検証することができた。 大規模問題への適用については、数百万ビットの解空間を有する超大規模問題への適用を視野に入れ、スケーラビリティを有するリンケージ同定アルゴリズムの並列化を試み、現在のところ数十万ビットの問題に対して、リンケージ同定により最適解を得ることに成功している。 グリッド環境下における問題解決支援システムの構築については、グリッドミドルウェアの各種コンポーネントを組み合わせ、開発された並列型のリンケージ同定アルゴリズムを最適化エンジンとして組み込むことで、ユーザがWebポータルから最適化問題を投入し、容易に最適解を得るための設計支援システムとしての最初のプロトタイプを開発することができた。
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Research Products
(12 results)