2008 Fiscal Year Annual Research Report
サル側頭葉36野からTE野へ逆行性に伝達する記憶情報のスパイクーフィールド相関
Project/Area Number |
18700309
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
竹田 真己 The University of Tokyo, 大学院・医学系研究科, 助教 (00418659)
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Keywords | 神経科学 / 脳・神経 / 大脳生理学 / 視覚記憶 |
Research Abstract |
視覚記憶情報を想起する際に、サル下部側頭皮質内のサブ領域である36野とTE野間でどのような情報が伝達されているかを明らかにするために、平成20年度に以下の研究を行った。 1.マカクサルに対する視覚長期対連合記憶課題の訓練 2頭のマカクサルに対して、2つのフーリエ図形を対図形として記憶させる視覚長期対連合記憶課題の訓練を行った。サルが対連合記憶課題を学習した後に、麻酔下にて頭部固定具を取り付けた。その後、固定具によって頭部を固定した状態で、注視課題の訓練を行った。さらに、1頭のサルに対して対連合記憶課題と注視課題を組み合わせて、注視した状態で対連合記憶課題を訓練した。 2.対連合記憶課題遂行中の下部側頭皮質からの単一ユニット電位による課題関連ニューロンの分布マッピング 1頭のサルに対して、麻酔下にて記録用チェンバを頭部に取り付け、視覚長期対連合記憶課題遂行中のサル下部側頭皮質から単一ユニット記録を行った。課題に関連した活動を示すニューロンの分布を調べたところ、課題関連活動を示すニューロンが密に集まっている部位(以下クラスター)を36野で1つ、TE野で複数同定した。 3. サル下部側頭皮質の単一ユニット活動および局所フィールド電位の同時記録 多電極用マイクロマニピュレータMO-97Aを用いて、2)で同定したクラスターから課題に関連した単一ユニットおよび局所フィールド電位を同時記録した。その結果、図形提示期間中に単一ユニット活動と局所フィールド電位がコヒーレントに活動していることが明らかとなった。
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Research Products
(4 results)
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[Journal Article] Functional characterization of area 35 in the macaque perirhinal cortex during a nair association task2008
Author(s)
Fujimichi, R, Takeda, M, Naya, Y, Koyano, KW, Takeuchi, D, Miyashita, Y.
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Journal Title
2008 Neuroscience Meeting Planner
Pages: 219.1
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[Journal Article] Electrolysis of an elgiloy electrode can create MRI-visible metal deposit marks at recording sites2008
Author(s)
Koyano, KW, Machino, A, Takeda, M, Fujimichi, R, Ohashi, Y, Matsui, T, Miyashita, Y.
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Journal Title
2008 Neuroscience Meeting Planner
Pages: 885.2
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[Journal Article] Neuronal activities in area 35 of macaque perirhinal cortex during a pair association task2008
Author(s)
Fujimichi, R, Takeda, M, Naya, Y, Koyano KW, Takeuchi, D, Miyashita, Y.
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Journal Title
Neuroscience Research 61 (Supp1.1)
Pages: S53
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