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2006 Fiscal Year Annual Research Report

脳神経系におけるRunx3転写因子の機能解析

Research Project

Project/Area Number 18700338
Research InstitutionUniversity of Tsukuba

Principal Investigator

先崎 浩次  筑波大学, 大学院人間総合科学研究科, 講師 (30333280)

Keywords神経発生 / 転写因子 / 脳神経系
Research Abstract

これまでの研究からRunx転写因子ファミリーはある種の細胞の発生・分化過程におけるマスター遺伝子とも言える極めて重要な役割を果たしていることが示されている。近年、Runx3は発生過程の神経系においても発現することが明らかとなり、Runx3が固有感覚性後根神経節(DRG)ニューロンの軸索投射に必須であることが示されている。
本研究では脳神経節におけるRunx3の解析により神経発生でRunx3の機能を明らかにする事を目的とする。本年度は,他のマーカー抗体との二重染色を目的としてモルモットを用いたRunx3特異的ペプチド配列を抗原とした抗Runx3抗体の作製を行った。特異性検定にはRunx3欠損マウスおよび野生型マウスのDRGを用いた免疫染色法を行い、野生型マウスで陽性かつ欠損マウスで陰性であることを指標とした。得られた抗血清のペプチド抗原での精製も行ったが、結果としてRunx3のみを特異的に認識する抗体は得られなかった。しかしながら、平行して行っていた市販品の抗Runx3抗体の特異性確認の中から特異的な抗Runx3抗体を選定できた(この抗体が市販されたのは本研究開始後である。)。また、Runx3遺伝子欠損マウスを用いた組織学的解析により三叉神経節ニューロンの変化を調べた結果、新生児Runx3欠損マウス三叉神経節において、野生型マウスと比べ、神経栄養因子受容体であるTrkB陽性細胞数が増加し、TrkC陽性細胞数が減少していた。また、それぞれの増加数および減少数はほぼ同数であった。全細胞数には変化は認められなかった。これらの結果から、Runx3がTrkB陽性細胞数とTrkC陽性細胞数の分化に関わる可能性が示唆された。

  • Research Products

    (1 results)

All 2007

All Journal Article (1 results)

  • [Journal Article] Runx1 selectively regulates cell fate specification and axonal projections of dorsal root ganglion neurons2007

    • Author(s)
      M.Yoshikawa, K.Senzaki, T.Yokomizo, S.Takahashi, S.Ozaki, T.Shiga
    • Journal Title

      Developmental Biology 303・2

      Pages: 663-674

URL: 

Published: 2008-05-08   Modified: 2016-04-21  

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