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2006 Fiscal Year Annual Research Report

加速度脈波による過労警告システムの開発

Research Project

Project/Area Number 18700441
Research InstitutionOsaka City University

Principal Investigator

笹部 哲也  大阪市立大学, 大学院医学研究科, 客員研究員 (30382196)

Keywords加速度脈波 / 産業衛生 / 芳香療法 / 疲労 / カオス解析
Research Abstract

疲労感や倦怠感は主観的な形容語でありその客観的な評価方法は皆無である。本研究は、(1)主観的な疲労感・倦怠感を客観的な数値で表現し、過労状態に至る前に警告を発生するアルゴリズムを構築し産業衛生に応用すること、ならびに(2)芳香療法に使用される精油による疲労回復や、疲労を減弱する効果を検証することである。(1)については、非観血的で計測が容易な加速度脈波から疲労感の指標を得ることに主眼をおいた。試験参加者に精神負荷作業をさせて作業中の加速度脈波、脳波を計測した。作業開始前後での加速度脈波の各指数、脳波の各周波数帯域のパワー値、および加速度脈波、脳波の時系列データを使用してカオス学的手法による自己相関関数、相関次元、リアプノフ指数等の変化を観察した。その結果、加速度脈波の指数に統計学的な有意差を認めた。また高次脳機能が疲労によりどのように変化するかを捕捉するため、注意力や弁別能力を試験するソフトを製作して精神負荷作業の前後で変化をみたが統計学的有意差は認めなかった。次年度では警告アルゴリズム構築のための追試、高次脳機能計測ソフトの改良が必要である。(2)では、日本アロマテラピー協会の推奨する芳香療法に使用される精油のうち、化学成分の大きく異なる精油を選択して参加者に対して官能試験を試行し、比較的多数の参加者に好感される精油を選別した。20代30代の健常な男女を対象にした試験では、柑橘系の精油は、他の精油に比較して多数の参加者に好まれる頻度が高かった。次年度においては他の年代層に対する試験を行い、大多数の参加者に嫌悪されない精油を使用して疲労減弱効果を検証する。

URL: 

Published: 2008-05-08   Modified: 2016-04-21  

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