2006 Fiscal Year Annual Research Report
電気刺激による肝細胞増殖因子の発現量の変化および筋衛星細胞の活性化の解析
Project/Area Number |
18700457
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Research Institution | Kanazawa University |
Principal Investigator |
田中 正二 金沢大学, 医学系研究科, 助手 (70422657)
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Keywords | リハビリテーション / 骨格筋 / HGF / 医療・福祉 |
Research Abstract |
筋核は分化能を持たないため、骨格筋の修復や肥大時の筋細胞核の増殖には筋衛星細胞が関与している。骨格筋衛星細胞は通常、休止した状態で存在するが、骨格筋への伸長刺激や筋線維損傷によって活性化(G1期への移行)する。プロモデオキシリウリジン(BrdU)はDNA合成期に取り込まれる物質である。また、ジストロフィンは骨格筋の基底膜に存在する蛋白質である。よって蛍光抗体法の2重染色を用いてBrdUおよびジストロフィンを検出し、ジストロフィンに囲まれた位置に存在するBrdU陽性核を増殖中にある筋衛星細胞として規定できる。これまでにBrdUおよびジストロフィンを検出するための最適条件を検討した。 肝細胞増殖因子(HGF)は筋衛星細胞の活性化に関与している細胞増殖因子であり、筋衛星細胞の活性化に対するトリガーとして重要な役割を担っている。また筋衛星細胞は分化過程においてMyoD、myogenin、myf5を発現することが知られており、これらは筋衛星細胞の分化マーカーとしてしばしば利用されている。そこで骨格筋活動とHGF遺伝子発現の関連を詳細に調査するために、HGF、HGF受容体(c-Met)、ハウスキーピング遺伝子(GAPDH)、MyoDのプライマーを作成し、Total RNAの抽出、RT-PCR、核酸の電気泳動を行い、最適条件の検討を行った。 さらにHGF、c-Met、MyoDの組織内局在を同定するために、免疫染色(蛍光抗体法)を行った。ラットヒラメ筋のヘマトキシリン-エオジン染色、ミオシンATPase染色を行い、組織の形態学的な概要を観察した。
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