2006 Fiscal Year Annual Research Report
脳機能画像診断法による脳卒中後の運動機能回復機序に関する研究
Project/Area Number |
18700466
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Research Institution | International University of Health and Welfare |
Principal Investigator |
金子 純一朗 国際医療福祉大学, 保健学部, 講師 (20306236)
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Keywords | 脳血管障害 / 再組織化 / 機能回復 |
Research Abstract |
本研究においては,脳卒中後の神経機能障害(片麻痺)が回復する際の脳機能の変化を非侵襲的脳機能画像診断法である光トポグラフィーによって評価することし,脳卒中後の機能回復,特に重心移動に関する課題を構築することを目的とした. 研究計画では,下肢運動時の脳活動領域の計測を近赤外線分光法(Near Infrared Spectroscopic Topography, NIRS)によって下肢における運動課題に対する脳活動領域について同定が可能かについて最初に検討した,下肢の課題は反復運動(repeatitive task)と荷重運動(weig bearing task)の2種類に対して計測を行った.対象は若年健常者とした.反復運動課題においては,若年健常者5名(女性5名,27.4±1.9歳)が参加し計測を行った.課題の手順は,TMRS装置(ETG-400, Hitachi, Japan)を用い,国際10-20法を基準としたプローブ配置で頭頂から側頭部を左右両側計測した.運動課題は椅子座位にて8秒間,計10試行連続足タップを左右それぞれ実施した.その結果,下肢の反復運動課題における脳活動領域は,片側下肢の反復運動時に両側の運動感覚領域の有意な活動が認められた(p<0.05).しかし,反復運動課題は両側の活動は認められるものの,その活動範囲が限局していることが示唆された.次に,荷重運動課題に対して,健常者7名(男性3名,女性4名,25.7±6.0歳)を対象に計測を行った.課題は下肢による床方向への荷重課題とし,椅子座位にて8秒間,計6試行を左右それぞれ行った.荷重運動課題によって各被験著が実施する課題毎の荷重変位に対して体重計を用いて計測し,各課題実施時に脳活動領域の計測を実施した.その結果,荷重運動課題は両側の活動が認められ,活動範囲が広範囲である可能性が示唆された.
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