2006 Fiscal Year Annual Research Report
RFID(ICタグ)を用いた重度障害者のためのマウスピース型電動車椅子操作装置
Project/Area Number |
18700480
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Research Institution | Niigata Institute of Technology |
Principal Investigator |
寺島 正二郎 新潟工科大学, 工学部, 准教授 (20278071)
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Keywords | 医療・福祉 / RFID / 無線ICタグ / 重度障害者 / 支援工学 |
Research Abstract |
<背景・目的> 本開発研究では受動型ICタグ(RFID)を利用することにより,重度障害者でも利用可能なマウスピース型の操作装置の開発を行っている.しかし,RFIDは周波数の高低や水分・脂肪などにより影響を受けるため,本年度は様々な環境下におけるRFIDの通信特性の実験的検討を行った. <実験方法> 1)タグ&アンテナの相対姿勢の影響タグと受信機(アンテナ)のと通信位置・姿勢を変化させ,大気中の通信距離の関係を求めた. 2)周波数の変化と通信特性 134.2kHzタイプと13.56MHzタイプの2種類のタグを用い,水中の通信距離につていて検討した.また,ヒトの口腔内への設置を模倣し,タグを肉塊中に挿入しての検討も行った.実験には(A)ガラス封入型タグ,(B)ディスク型タグ,(C)フィルム状タグと(D)プラツチック封入型タグの4種類を用いた. <結果・考察> 1)送受信機と本体送受信機とタグとの相対位置による通信特性が明らかとなった. 2)134.2kHzタイプの通信距離は若干短い傾向にあったが,いずれのタグにおいても十分な通信距離を確保できていた.ここで,現在のRFID産業では13.56MHz以上の周波数帯域のタグが多用されていることから,本研究では13.56MHzタイプを使用することが望ましいと考えられた.
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