2007 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
18700483
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Research Institution | Kawasaki University of Medical Welfare |
Principal Investigator |
茅野 功 Kawasaki University of Medical Welfare, 医療技術学部, 講師 (70390242)
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Keywords | スポーツ工学 / リハビリテーション / 情報システム / 運動機能 |
Research Abstract |
本研究の目的は、膝関節運動機能の正確な評価と運動解析を、非侵襲・無負荷で行うことのできるポータブルシステムを開発することにある。18年度までに、Pendulum Test による健常者の膝関節運動を自動で解析するシステムを試作した。しかしこのシステムでは、被験者の下肢に2つの有線型加速度計を縦接するため測定ノイズが混入し易く、運動の解析成功率は約85%程度であった。また加速度計を被験者に取り付けるための治具が被験者の精神的ストレスの要因になり得ることが懸念された。 そこで19年度ではこれらの問題を解消するため、被験者Pendulum Testの運動を撮影し、その動画像から運動解析を行う手法の可能性の検討を行った。この検討のため、被験者の踝部に直径76mmの円形マーカを取り付け、コンピュータに接続したCCDカメラにより運動を記録して、この動画像からマーカの軌跡を解析するシステムを新たに試作した。この結果、膝関節運動の解析には640×480画素、20fpsの動画像が最適であり、この動画像を対象とした運動の解析成功率は約93%と非常に高かった。さらに、昨年度に試作した有線型のシステムは測定治具が運動波形周期を変化させている可能性が示唆された。本結果は、国際会議(22nd SICE Symposium on Biological and Physiological Engineering)及び国内学会(電子情報通信学会2008年総合大会)において成果発表を行った。 平成20年度では、本システムにおける運動解析時間短縮手法を検討し、また膝関節運動機能の評価尺度として、新たに健常者の運動負荷前後における運動パラメータの相関を検討することで、本システムの完成を目指す。
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Research Products
(2 results)