2007 Fiscal Year Annual Research Report
水泳の持久性トレーニング効果に関する新しい評価法の開発とコーチング現場への応用
Project/Area Number |
18700517
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Research Institution | Niigata University of Health and Welfare |
Principal Investigator |
下山 好充 Niigata University of Health and Welfare, 健康科学部, 准教授 (20375364)
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Keywords | 水泳 / ストローク特性 / 持久性トレーニング |
Research Abstract |
本研究では、大学男子競泳選手を対象とし、水泳の持久性トレーニングが、技術的特性であるストローク特性と有酸素性能力にどのような変化をもたらすのか、その2つの特性の関連性と関連づけて検討することを目的とした。 本研究の目的を証するため、8週間の持久性トレーニングを挟んで以下に示す2つのテストを回流水槽でクロール泳にて実施した。 1)連続的漸増負荷テスト:最大酸素摂取量を測定するため、水泳運動において一般的に用いられている連続的漸増負荷テスト泳を行なった。なお、試技中の呼気ガス、心拍数、試技後の血中乳酸濃農を測定することによって最大酸素摂取量を判定した。 2)間欠的漸増負荷テスト:血中乳酸濃度4mMに相当するスピードの測定および泳速度の変化に伴うストローク特性の評価を行なうため、3分間の運動と5分間の休息の組み合わせによる多段階の間欠的漸増負荷テスト泳を行なった。なお、各段階におけるストローク特性を評価するために、水中映像を撮影できる水中カメラシステムを用いて撮影を行なった。また、得られた映像はコンピュータに取り込み、画像解析ソフトウエアにて分析を行い、ストローク長やストローク頻度、ストロークインデックスといった指標を算出した。 その結果、8週間の持久性トレーニングによって最大酸素摂取量および血中乳酸濃度4mMに相当するスピードはそれぞれ有意に増大し、それらの変化率には有意な相関関係が認められた。一方、泳速度の変化に伴うストロークインデックスの関係については8週間の持久性トレーニングによって有意な変化は認められなか2た。 以上のことから、本研究で用いたような鍛練された水泳選手の場合、持久性トレーニングによって技術的特性はほとんど改善されず、有酸素能力が改善することによって持久的なパフォーマンスが向上することが示唆された。
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Research Products
(1 results)