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2006 Fiscal Year Annual Research Report

運動負荷に対するDNA修復システムの応答

Research Project

Project/Area Number 18700528
Research InstitutionUniversity of Yamanashi

Principal Investigator

小山 勝弘  山梨大学, 教育人間科学部, 助教授 (30313779)

Keywords運動 / 突然変異 / DNA / 酸化ストレス / OGG1 / 8-OHdG / 骨格筋
Research Abstract

健康維持・増進を意図した運動の場合,DNAの酸化的損傷が惹起されても突然変異を未然に防ぐための,速やかな損傷修復システムが発動されるようなものが求められる.本研究では,運動負荷に伴うDNA酸化損傷に対する,DNA修復系酵素の応答性を動物実験により検討し,突然変異を引き越こす危険性が少なく,予防医学的価値の高い適正な運動方法を探索するための基礎的知見を得ることを目的とする.本年度はDNAの直接酸化で生じた8-oxoGを切り出す修復酵素OGG1 (8-oxoG DNA glycosylase)に着目し,一過性の急性運動負荷後のmRNA発現レベルに関して検討を行った.
被験動物は8週齢Wistar系雄ラット(n=24)とし,小動物用トレッドミルを用いた走行学習後(60 min/day, 5 days/week, for 1 week),単回の疲労困憊運動を負荷した.運動前安静時,運動負荷12,24,48時間後の長指伸筋EDL,およびヒラメ筋SOLにおけるmRNA発現レベルをReverse transcription-polymerase chain reactin (RT-PCR)法により評価した.
DNAの酸化損傷マーカーである8-OHdGは運動負荷後8時間において上昇が確認された.しかしいずれの筋においても,運動後にOGG1発現の増大傾向が示されたものの,有意な変動は認められなかった.またEDLのmRNAはSOLのそれに比し顕著に増大し,構成する線維組成や筋の活動様式の相違などが関連する可能性が示唆された.すなわちSOLは抗重力筋として,平常時であっても一定頻度で損傷されると仮定すると,運動負荷による修復酵素の活性や発現の増大が表出しにくい可能性も考えられる.

URL: 

Published: 2008-05-08   Modified: 2016-04-21  

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