2006 Fiscal Year Annual Research Report
知的障害者の家族介護者を対象とした活動的なライフスタイル構築のための支援
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18700544
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
荒井 弘和 大阪大学, コミュニケーションデザイン・センター, 特任研究員 (30419460)
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Keywords | ヘルスプロモーション / 家族介護者 / 身体活動 / ライフスタイル / 知的障害者 |
Research Abstract |
本研究の目的は、知的障害者の家族介護者が活動的なライフスタイルを構築するための支援について検討するために、1)調査研究(面接調査と質問紙調査)によって家族介護者の身体活動状況やその関連要因を明らかにし、2)介入プログラムを実施することであった。平成18年度は、当初の計画に基づいて、1)調査研究のうち、面接調査と調査研究を実施した。面接調査は、予備的データの収集を完了し、本調査を実施する準備が整ったところである。一方、調査研究では、知的障害者の親101名(有効回答者数)からデータを収集することに成功した。現在は、データ解析の結果を元にして論文を執筆し、学術雑誌に投稿して審査を受けているところである。研究の概要としては、準備性や実際の行動を測定する「ストレス・マネジメント行動の変容ステージ」および「運動行動の変容ステージ」を測定し、ストレス・マネジメント行動に関する結果として、対象者の約1/4の者が無関心期(現在その行動を行っていないし、将来的にその行動を行うつもりもない」)に属していることが明らかになり、運動行動については、定期的な運動習慣を持っていな者が60%以上存在していた。さらに、2つの行動の変容ステージ間の一致度を算出した結果、ストレス・マネジメント行動と運動行動の変容ステージが関連していることが明らかになった。これらの結果を基礎資料として、また、面接調査の本調査の結果を踏まえながら、次年度以降は、知的障害者の家族介護者が活動的なライフスタイルを構築するための介入プログラムを開発することを予定している。
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