2006 Fiscal Year Annual Research Report
北方圏地域住民を対象とした寝たきり予防のための水中運動処方
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18700567
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Research Institution | Asai Gakuen College |
Principal Investigator |
花井 篤子 浅井学園大学短期大学部, 人間総合学科, 助教授 (10389661)
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Keywords | 水中運動 / 運動処方 / 北方圏 / 地域住民 / 寝たきり予防 / 中高齢者 / 屋内プール / 転倒防止 |
Research Abstract |
本研究は、北方圏の中高齢者を対象に寝たきり予防のための水中運動を処方することにより、身体活動量が減少する冬季においても、生活習慣病の危険因子や転倒予防に必要な体力の獲得が水中運動の実践によって可能かを検討し、特に北方圏の地域住民を対象とした寝たきり予防のための水中運動処方を確立することを目的としている。 平成18年度は、北海道地域住民の中高齢者20名(48〜69歳)を対象に6月から12月にかけて寝たきり予防のための水中運動教室を週1回実施し、教室開始前、開始2ヵ月後、4ヵ月後、6ヵ月後に形態測定(身長、体重)、および体力測定(脚筋力、長座体前屈、重心動揺、反応時間等)を実施した。これまでの研究では2ヶ月の水中運動の実施により反応時間等の改善が認められているが、その他の寝たきり予防に必要な体力が水中運動の継続により改善もしくは維持されているかについては現在分析中であり、次年度に報告予定である。 また、水中運動教室にて処方した寝たきり予防のための水中運動プログラムを元に、冬季に入る11月から12月にかけて、屋内プールや家庭の風呂場で実施可能な水中運動プログラムを編集したDVD試作を目的として、水中運動の動作をデジタルビデオカメラ(SONY DCR-SR100)にて撮影し、パーソナルコンピュータ(SONY VAIO VGN-AR91PS)にて取り込み編集を行い、現在、DVDの試作中である。 今後、作成した寝たきり予防のための水中運動のDVDを対象者に提供し、冬季シーズンにおいても個人ベースでの運動の実践も促し、更に、対象者のDVDの内容に対する意見を集約し、DVDの内容を改訂する予定である。また同時に、体力測定の結果も考慮に入れてDVDの内容を検討していく。
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