2008 Fiscal Year Annual Research Report
ドイツESD推進プロジェクトの日本での適応可能性に関する研究
Project/Area Number |
18700634
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Research Institution | Sakuyo Music College |
Principal Investigator |
諸岡 浩子 Sakuyo Music College, 食文化学部, 講師 (00412221)
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Keywords | ESD / 持続可能性教育 / ドイツ学校教育 / BLK-Programm"21" / Transfer-21 / 地域拠点づくり / 教材 / 岡山RCE |
Research Abstract |
これまで主に、ドイツの持続可能性教育(ESD)のモデルプログラムである「BLK-Programm"21"」と「Transfer-21」のカリキュラムやプログラム内容を中心に見てきた。これらのプログラム自体は、学校教育において展開されているものの、学校と地域、社会との連携によって成り立っていることが分かった。このことは、日本において持続可能性教育を実践するうえで、大変重要な課題である。 そこで、本年度は、本研究の最終年度として、日本における持続可能性教育を促進するために、学校と地域との連携体制に注目した。具体的な手続きは、まずドイツにおいて、学校と教育関連施設および地域の関連施設の現地視察、関係者へのヒアリング調査を実施した。次に、日本の現状を把握するため、国連大学が推進している教育プロジェクト、RCE(Regional Centers of Expertise on Education for Sustainable Development)にESDに関する地域の拠点のモデル地域として認定された岡山市において、市民を対象としたアンケート調査および、岡山ESDの関係者に対して行ったインタビュー調査の結果から、岡山の現状についてまとめた。 その結果、岡山市中心部においては、公民館の活用により、学校と地域との連携が活発化されることが示唆された。しかし、地域拠点となる施設や団体は、地域によって異なるため、その地域に応じた施設・団体の活用および、その教育内容についてさらに多くのサンプルを収集する必要がある。
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Research Products
(3 results)