Research Abstract |
恐竜の系統進化説に基づいた解説を行った上で,来館者が「恐竜博士」になり,恐竜の皮膚の推定を行い,3次元塗り絵により再現し,複合現実感技術を用い実際の骨格標本上に実物大で各個人が推定した皮膚をオーバーラップさせる展示システムを実現することを目的としている. 今年度,本研究では3次元塗り絵ツールを開発した.塗り絵ツールの対象は,ステゴサウルスとエウオプロケファルスの2種である. また,本塗り絵ツールは子どもたちが容易に使える配慮をユーザビリティの観点から検討を行っている.例えばログイン時のパスワードを数字ではなく,絵文字を組み合わせたパスワードとした.絵文字については,子どもたちがどのように絵文字を利用するかの研究も加えた[1]. さらに,塗り絵ツールの機能として,現在存在する恐竜の子孫といわれている爬虫類・鳥類などのパターン情報のデータベースも作成できるようになっている.また,子どもたちが動物園などで撮影した動物の写真の皮膚を取り込めるmysight機能も有している. 来年度は国立科学博物館にて,子どもたちが本ツールで恐竜の皮膚を推定後,複合現実感技術を角い,実物のステゴサウルスとエウオプロケファルスの骨格標本にオーバーラップさせる実証実験を行う予定である. 参考文献 [1]Rieko Inaba, Yumiko Mori, Toshiyuki Takasaki,"How do kids use pictogram?,"CSCW2006, Interactive Poster,2006.11. [2]近藤智嗣,芝崎順司,有田寛之,真鍋真,稲葉利江子,"ミクストリアリティによる博物館展示システムの提案,"教育工学会論文誌,30巻-Suppl.号,45-48.
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