2006 Fiscal Year Annual Research Report
知的好奇心の触発によるユビキタスラーニング環境に関する研究
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18700651
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Research Institution | The University of Tokushima |
Principal Investigator |
緒方 広明 徳島大学, 大学院・ソシオサイエンス研究部, 助教授 (30274260)
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Keywords | ユビキタスラーニング / 教育・学習支援システム / モバイルラーニング / 知識アウェアネス / 気づきの支援 / 携帯情報端末 |
Research Abstract |
本研究の目的は、ワイヤレス・モバイル端末を用いたユビキタスコンピューティング環境において、学習者の知的好奇心を触発し、日常的な学びを支援する「ユビキタス協調学習環境」をデザインし、実際にシステムを開発・評価することである。特に、(1)学習者の興味や現在の状況、周囲の環境などから判断して、知的好奇心を触発する,知識アウェアネス情報を提供し、学習を促進する方法。(2)学習者中心の学習デザインに立ち、いつでもどこでも利用できるだけでなく、適切な場所で適切な時に適切な教材や解決方法RTRPL (Right Time and Right Place learning)を提供する方法。の2つの手法を新しく提案し評価を行う。 特に言語学習は,辞書やテキストを用いた学習だけでなく,日常生活で獲得される部分も大きいと考えられており,平成18度は,言語学習を対象としたユビキタス学習環境を構築した. 研究成果は,国際会議IEEE WMUTE2006(Wireless Mobile and Ubiquitous Technologies in Education), ICALT22006(International Conference on Advanced Learning Technologies), CollabTec2006(International Conference on Collaboration and Technologies),ICCE2006(International Conference on Computers in Education)に出席,発表を行った.具体的には,温度や湿度などのデータをセンサーネットワークで入手し,擬態語と擬音語を学習するシステムや,留学生がPDAを用いて街を歩き,日本語を学習する活動を支援するシステム,モノにRFIDタグを貼り付け,知識アウェアネスを提供するシステム,アルゴリズム学習のための参加型シミュレーション環境,などを開発した.そして評価実験を行い,その有効性を確かめた. また,2006年11月に北京で開かれた国際会議ICCE2006においては,MULE (Mobile and Ubiquitous Learning Environments)の国際ワークショップを提案し主催した.
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Research Products
(6 results)