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2008 Fiscal Year Annual Research Report

授業における学習方略の獲得過程に関する実践的研究

Research Project

Project/Area Number 18700657
Research InstitutionWaseda University

Principal Investigator

魚崎 祐子  Waseda University, 人間科学学術院, 講師 (20386650)

Keywords学習方略 / 教師の認知 / 児童の認知 / 方略の有効性 / 方略の使用 / 学びあい
Research Abstract

本年度前半は、昨年度末に収集した小学校6年生を対象としたデータの分析を行った。学習方略の有効性に関する担任教師の認知や使用状況が、子どもたちの認知や使用に与える影響について調査した結果より、教師が有効だと考えていたり、日頃使用したりしている項目については、子どもたちも有効性を認めていたり、使用していたりする傾向が強いことが明らかになった。また、授業中の教師の発話について分析したところ、学習方略を含めた学び方に関するものが多く含まれるということがわかった。そこでこれらの結果より、教師の認知や使用状況が授業を通じて子どもたちに伝わっていると考えられた。これは教師の影響の大きさを示しており、教師自身が様々な方略を持ち、有効に活用できているかどうかが、子どもたちに学習方略を適切に教授できるかどうかに影響を及ぼしているということを示していると考えられた。さらに、発話データの分類を複数名で行うことにより、分類結果の客観性を高めているところである。
また、小学校3年生の学級に継続的に通い、子どもたちの変化を追うことにより、学習方略をどのように獲得していっているのかについて検討した。その結果、適切な学習方略を身につけている子どもの存在を教師が取り上げ、他の子どもたちに示すことにより、それを真似する子どもが現れ、有効な学習方略が広がっていく様子が見られた。これは直接的な教師の指示ではなく、教師の認知が他の子どもの様子を通して伝えられることによって、学びが生じているという形態であると考えられた。また、それを繰り返すうちに、教師が取り上げなくても、子どもたちがお互いに様子を見合い、真似し合うという形態も見られるようになり、子どもたち同士の中で学び方を学び合っていくという様子が明らかになった。

  • Research Products

    (1 results)

All 2008

All Presentation (1 results)

  • [Presentation] 児童の学習方略使用と教師の関わり2008

    • Author(s)
      魚崎祐子
    • Organizer
      日本教育心理学会第50回総会
    • Place of Presentation
      東京学芸大学
    • Year and Date
      2008-10-13

URL: 

Published: 2010-06-11   Modified: 2016-04-21  

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