2007 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
18700660
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Research Institution | Kanazawa Technical College |
Principal Investigator |
小坂 崇之 Kanazawa Technical College, 国際コミュニケーション情報工学科, 講師 (10367451)
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Keywords | コンテンツ・アーカイブ / バーチャルリアリティ / ユーザインタフェイス / 情報工学 / 教育工学 |
Research Abstract |
昨年度に引き続き、呼吸データを取得できる呼吸センサの開発を行った。昨年度、完成させた呼吸センサは、頭部装着型イヤホンを改造したものであるが、実際に舞踊を行った際に、センサ位置がずれたり外れたりという問題が生じた。昨年度のセンサでは鼻呼吸と口呼吸の中間点をセンサ位置としている為、センサ位置にずれが生じると正しく呼吸を取得できない。 そこで、今年度は頭部装着型イヤホンから、鼻、口を覆うマスク型呼吸センサへの改良を行った。マスク型にすることにより激しい動作によってずれが生じても正しく呼吸を取得することを可能とした。しかし、マスクをすることによりユーザが息苦しいや拘束感を与えるなどの問題点も生じる結果となった。 また、昨年度に引き続き、呼吸センサを用い環境風を三次元計測できる風覚カメラを作成し、没入型三次元風覚ディスプレイ内で環境風を再生させるシステムの開発も行った。そして人間がどれだけ風を感じることができるかの知覚実験を行った。ドーム状の骨組に配置した25個のブロアファンのうち、どこから風が出力されているかを問う正答率と、風が来たことを知覚する反応時間について、3種類の風速を用いて計測している。その結果、左右に比べて前後の正答率が低く、仰角が45度以上のところでは反応時間が遅いなど、空間方位的に不均一な知覚が行われていることが明らかになった。この研究で、平成19年度情報処理学会山下記念研究賞を受賞した。
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