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2006 Fiscal Year Annual Research Report

人工衛星データを用いた海氷域の年々変動メカニズムの解明

Research Project

Project/Area Number 18710001
Research InstitutionHokkaido University

Principal Investigator

木村 詞明  北海道大学, 低温科学研究所, 博士研究員 (20374647)

Keywords海氷 / 北極海 / オホーツク海 / 南極海 / 衛星リモートセンシグ
Research Abstract

人工衛星搭載のマイクロ波放射計Nimbus-7 SMMR, DMSP SSM/IおよびAqua AMSR-Eによる観測データを用いて、海氷変動の年々変動メカニズムを解明するための解析を行った。
1.以前から行っていた南極海氷域の季節変動の解析を引き続き行い。その面積変化のメカニズムを明らかにした。また、その結果を取りまとめ、論文として発表した。
2.冬季北極海の海氷の循環パターンの年々変動について、独自に作成した26年分の海氷漂流速度データセットを用いて解析を行った。北極海の海氷の循環パターンは大気循環パターンの変動に伴って数年周期で大きく変動していた。さらに、一定の風速に対する海氷漂流速の比率が1990年代以降大きくなっていることが分かった。加えて、より高解像度のデータから計算した海氷漂流速度を用い、北極海の海氷移流軌跡の解析を行った。これらの解析により、近年、北極海カナダ多島海沖の厚い海氷が北極海から流失しやすい状態になってきていることが示唆された。
3.AMSR-Eデータから計算した毎日の海氷漂流速度を用いて、オホーツク海における海氷の移流軌跡を計算した。オホーツク海の海氷はその多くが沿岸付近で生成され、卓越する北西風によって南東方向に移流する。しかし、その軌跡は年によって異なり、移流速度が遅く停滞しやすい年も見られた。北海道沖の海氷に注目しても、樺太中部沖から移流してくる年と、ごく南部から漂流してくる年があることが分かった。さらに、この解析で用いた海氷漂流速度データの精度を検証するため、NOAA AVHRRによる可視画像を用いて目で識別できる大きな氷盤の追跡を行い、その軌跡と漂流速度データセットから得られた軌跡との比較を行った。その結果、多くの場所で漂流速度データの誤差は10%未満と非常に小さいことが確認された。

  • Research Products

    (1 results)

All 2007

All Journal Article (1 results)

  • [Journal Article] Mechanisms controlling the temporal variation of the sea ice edge in the Southern Ocean2007

    • Author(s)
      Noriaki KIMURA
    • Journal Title

      Journal of Oceanography (印刷中)

URL: 

Published: 2008-05-08   Modified: 2016-04-21  

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