• Search Research Projects
  • Search Researchers
  • How to Use
  1. Back to project page

2006 Fiscal Year Annual Research Report

亜熱帯沿岸域の金属(鉄・マンガン)供給およびその形態におけるマングローブ林の役割

Research Project

Project/Area Number 18710015
Research InstitutionOkinawa National College of Technology

Principal Investigator

多田 千佳  沖縄工業高等専門学校, 生物資源工学科, 助手 (30413892)

Keywordsマングローブ / 底泥 / 金属錯体 / GRC電極 / 電気化学的測定
Research Abstract

本研究は、炭素電極を用いた電気化学測定法によるマングローブ林の底泥間隙水・直上水のFeおよびMn錯体検出を目的に、pHや塩濃度による影響および現場サンプルを用いた測定を行なった。
MnはpH55からpH6.0に至るまで還元波ピーク電位はプラスからマイナスへ移行し、pH6〜8では、電位の大きな変化は見られず、-0.05V付近であった。pH8以上になると電位はマイナス側に移行する傾向が見られた。塩化ナトリウムの増加につれ、Mn還元波のピーク電位が徐々にプラス側に移行する傾向が見られた。海水と同濃度の塩化ナトリウム濃度と塩化ナトリウムなしでは、電位差が約0.07V(pH6.4-6.2)あった。Feは、塩化ナトリウムが増加するにつれ、Fe還元波ピーク電位はマイナス側に移行する傾向が見られた。海水とほぼ同様の塩化ナトリウム濃度と塩化ナトリウムなしでは、電位差が約0.09V(pH2.4)あった。
上記の塩濃度・pHによるMn・Feの電気化学測定法による検出特性結果を基に、マングローブ林底泥直上水について測定した。その結果、+0.19Vの位置に還元波が見られた。直上水はpH7.0であり、塩分1.2%であった。塩分1.2%のMn由来還元波は+0.11V、pH7.0では-0.05Vであり、それらと比較しても+0.19Vはプラス側に位置した。さらに、底泥間隙水に3×10^<-6>Mの塩化マンガンを添加した際に+0.19Vにピークが見られた。本実験のpHにおける塩化マンガンの還元波電位は、マイナスに位置することがわかっており、これらの結果から、マングローブ底泥直上水には、他の配位子と結合したMn錯体が含有すると考えられた。また、本錯体は淡水から汽水、海水のpH領域で安定して検出されることから、河川および沿岸海域で安定して溶存する可能性が考えられた。

URL: 

Published: 2008-05-08   Modified: 2016-04-21  

Information User Guide FAQ News Terms of Use Attribution of KAKENHI

Powered by NII kakenhi