2006 Fiscal Year Annual Research Report
河川水中の重金属類の濃度変動把握及びアブラハヤに与える短期及び長期的生態影響評価
Project/Area Number |
18710025
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Research Institution | Public Works Research Institute |
Principal Investigator |
亀田 豊 独立行政法人土木研究所, 材料地盤研究グループ, 専門研究員 (60397081)
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Keywords | 環境質定量化・予測 / 環境分析 / 生態系修復・整備 / 生態リスクアセスメント / 分子生物学 |
Research Abstract |
昨年度(〜平成19年3月31日)の研究実施計画 1 アブラハヤのMT(メタロチオネイン)mRNAの塩基配列情報は未報告のため、塩基配列を決定する。 (1)アブラハヤを適当な河川で20匹程度採捕したのち、室内で馴致する。馴致後亜鉛を始めとする複数の重金属を暴露させ、肝臓からmRNAを抽出する。 (2)抽出したmRNAをコイのMTmRNAのプライマーを用いて逆転写してcDNAを合成する。 (3)合成後、必要に応じてクローニングを行い、DNAシーケンサーで塩基配列を決定する なお、必要に応じてMTmRNAの詳細な同定の参考資料としてMTをHPLCで分析する。 【研究実績】 所属研究機関が変更され、機器等の調整、借り入れに時間がかかった。しかし、アブラハヤの室内飼育方法をすでに確立し、長期間飼育することを可能にしている。さちに、アブラハヤの肝臓からmRNAを抽出し、メタロチオネインのmRNAのcDNAの合成に成功している。さらにハウスキーピングジーンのmRNAの増幅にも成功している。現在は、DNAシーケンサーでアブラハヤのMTmRNAやハウスキーピングジーンの塩基配列を解読中である。 一方、MTを測定する方法として、HPLCよりも容易で精度の高い分析手法を探し出したため、HPLCによる複雑な分析方法を取りやめ、水銀を使用した分析方法に変更することとした。現在、その方法を確立中である。この方法の確立によって、詳細なデータが容易に得られるものと期待している。 今後は塩基配列の確認及びMT分析方法の確立後、室内での亜鉛をはじめとする重金属による暴露試験を行い、mRNA及びMTの濃度反応曲線を把握する予定である。
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