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2008 Fiscal Year Annual Research Report

生体試料中フラーレン類の高感度測定法の開発と健康影響評価

Research Project

Project/Area Number 18710059
Research InstitutionNational Institute of Health Sciences

Principal Investigator

久保田 領志  National Institute of Health Sciences, 環境衛生化学部, 主任研究官 (80392299)

Keywordsフラーレン / LC-MS / MS / 高感度分析法 / in vivo / ラット / 尾静脈投与
Research Abstract

In vivo系でのWistarラット雄6週齢を用いたC_<60>の単回尾静脈投与では、C_<60>/リポソーム溶液投与群でC_<60>は検出され、一検体の肝臓、肺からそれぞれ検出された。C_<60>が肺、肝臓から検出されたことで、尾静脈から投与されたC_<60>が肺でトラップされ、通り抜けたものが肝臓に達した可能性が考えられる。しかしながら、検出されたのはそれぞれ1検体のみであり、さらなる調査が必要であると考えられる。In vivo系でのWistarラット雄6週齢C_<60>の反復尾静脈投与試験では、C_<60>/リポソーム溶液投与群のすべての肝臓、腎臓、脾臓、肺からC_<60>が検出された。最高濃度は、肺であったが、ばらつきは大きく、肝臓、脾臓についても肺と同程度の濃度レベルであった。一方、腎臓は他の臓器に比べ極めて低濃度であり、また、投与1日後に解剖した投与群に比べ、投与4日後に解剖した投与群で有意に低濃度であったことから、反復尾静脈投与により、C_<60>は肺、肝臓、脾臓に主に分布し、他の3臓器に比べて微量ではあるが腎臓中で検出されたC_<60>は経時的に尿を通して排泄される可能性が示唆された。Wistarラット雌13週齢妊娠9日目を用いC_<60>の反復尾静脈投与試験を行い、母子間移行を検討した。その結果、雄と同様に、雌の肺、肝臓、脾臓、腎臓からは全ての検体から検出されたが、胎仔、胎盤共にすべての試料においてC_<60>は定量下限値未満であった。尾静脈経由で投与されたC_<60>が肺、肝臓、脾臓等でトラップされ、胎盤に到達した段階ではすでに定量下限値未満になっていることも考えられるため、今後投与条件等を検討し、母子間移行について再度検討する必要がある。

  • Research Products

    (2 results)

All 2009 2008

All Presentation (2 results)

  • [Presentation] LC-MS/MSによるC60フラーレンへの経口、尾静脈投与による体内分布2009

    • Author(s)
      久保田領志, 田原麻衣子, 清水久美子, 杉本直樹, 西村哲治
    • Organizer
      日本薬理学会第129年会
    • Place of Presentation
      京都
    • Year and Date
      2009-03-26
  • [Presentation] Tissue distribution of fullerene C60 in rat after oral and tail-vein administration by LC-MS/MS2008

    • Author(s)
      Kubota, R., Tahara, M., Shimizu, K., Hirose A., Shimizu, K., Oku, N., and Nishimura, T.
    • Organizer
      The 45^<th> Congress of the European Societies of Toxicology
    • Place of Presentation
      Rhodes, Greece
    • Year and Date
      2008-10-07

URL: 

Published: 2010-06-11   Modified: 2016-04-21  

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