2006 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
18710125
|
Research Institution | Otaru University of Commerce |
Principal Investigator |
大津 晶 小樽商科大学, 商学部, 助教授 (60360971)
|
Keywords | 歩行者流動の季節変動 / 歩行者の地上 / 地下選択 |
Research Abstract |
平成18年度は,本研究が予定している研究期間の初年度にあたる.したがって,研究資源の多くをデータ収集,予備調査,データ入力等の準備的作業に費やした.加えてモデル作成のための検討も進めた. 具体的には,札幌商工会議所が,札幌駅前都心地域において継続的に実施している歩行者流動調査データを購入し,地点別・曜日別・時間帯別・歩行者データを計算機に入力し分析した.また,札幌市が計画し現在事業実施中の札幌駅前通地下歩行空間事業の内容等について,札幌市担当部局にヒアリングをした.また従来行われていなかった冬季の歩行者調査を実施した.具体的な分析・調査の結果を以下に示す. 1.札幌商工会議所が実施している歩行者流動調査のデータ過去7年分について分析し,曜日,天候,方面,地上/地下などの詳細分類をした歩行者流動特性を把握した. 2.札幌都心地域の歩行者分布は,札幌駅商業ビルの開業(平成15年3月)前後で,特に休日について明らかな変動があった. 3.札幌駅前通地下歩行空間事業の実施計画について札幌市担当者と意見交換し,計画完了後の歩行者流動の予測等に関する見通し等の情報を得た. 4.事前の予測どおり,冬季は歩行者の全体数自体が減少し,また地上よりも地下を選択する歩行者が増える傾向にある. 平成18年度の分析から,以下のような課題も検討すべきであると考える. 1.事業に伴う各種工事期間は,通行止め等の一時的な影響が出る. 2.通勤通学や日常買い物等の歩行者と観光目的の歩行者の行動形態の違い.
|