2006 Fiscal Year Annual Research Report
曖昧性と不確実性を同時に含む環境下での戦略型非協力ゲームに関する研究
Project/Area Number |
18710133
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Research Institution | Hiroshima University |
Principal Investigator |
片桐 英樹 広島大学, 大学院工学研究科, 助教授 (40325147)
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Keywords | 非協力ゲーム / ファジィランダム変数 |
Research Abstract |
本年度は2人の意思決定者(プレイヤー)が互にそれぞれ複数の(純粋)戦略をもち,ゲームにおける利得がファジィランダム変数で与えられる戦略型の非協力ゲームを考察した.具体的には次の4つの事柄を実施した. 1.最適反応戦略の定義 各プレイヤーの戦略に対する選好基準を利得に対する「ファジィ目標が達成されると期待できる可能性の最大化」とし,一方のプレイヤーが取った戦略に対する他方の「最適反応戦略」を,それぞれのプレイヤーに対して定義した. 2.均衡解の定義と存在条件 最適反応戦略に基づき,プレイヤ」間のNash均衡解を定義すると共に,その存在条件を示した. 3.均衡解の計算 均衡解の定義に基づいて,最適解が均衡解となるような数理計画問題を導出し,均解導出アルゴリズムを構築した. 4.応用問題に対する数値実験 均衡解を計算するプログラムを作成し,購入予定である計算機を用い現実の問題を例として数値実験を行い,提案モデルの具体的な応用を示した.
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Research Products
(3 results)