2006 Fiscal Year Annual Research Report
活動基準原価計算手法を応用したスキル対応型人材派遣要員計画スケジューラの開発
Project/Area Number |
18710143
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Research Institution | Kinki University |
Principal Investigator |
片岡 隆之 近畿大学, 工学部, 講師 (40411649)
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Keywords | 活動基準原価計算(ABC) / スキル / 人材派遣 / 要員計画 / スケジューラ / 史ニュレーション / 個体分裂アルゴリズム / 高速処理 |
Research Abstract |
本研究では、派遣人材のスキルを考慮したうえで要員計画で検討でき、さらに付加価値活動も抽出可能な活動基準原価計算(ABC : Activity-Based Costing)の手法を取り入れることによりコスト分析も検討可能な、活動基準原価計算手法を応用したスキル対応型人材派遣要員計画スケジューラを開発すべく、以下の4つについて順次研究している。 1)高速処理アルゴリズムの開発 平成18年度の研究では、大規模な混合品種ラインの設計やe-businessにおける取引計画の策定などに数多くの有効性を示している"個体分裂アルゴリズム"を要員計画へ適用する試みを実施した。それは、近畿大学の天田三郎教授によって考案された最適割当問題用高速アルゴリズムで、無性生殖をモデルとする進化論的アルゴリズムに分類されうるものである。 2)スキル対応に向けたアルゴリズムの改良 平成19年度の研究では共同作業によるスキルの向上も視野に入れたアルゴリズムの改良を行う。 3)活動基準原価計算手法の適用方法の開発 活動基準原価計算とはハーバードビジネススクールで発表された新しい原価計算手法で、その特徴として、付加価値活動と非付加価値活動を明確にすることができ、そこからコスト概念を引き出せる点にある。平成18年度の研究では、このアイディアを応用し、シミュレーションソフトArenaによって得られた時間を派遣要員人件費からコストに置き換えることで、コストを明確にできる手法を開発した。 4)使い易いインターフェースの構築 平成19年度の研究では可能な限り短時間でシミュレートでき、かつ使い勝手の良い対話型インターフェースを構築する。
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