2008 Fiscal Year Annual Research Report
RNA認識ペプチドを用いた合成siRNAの新規デリバリーシステムの開発
Project/Area Number |
18710173
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Research Institution | Fukuoka University |
Principal Investigator |
児玉 耕太 Fukuoka University, 薬学部, 助教 (90419424)
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Keywords | siRNA / DDS |
Research Abstract |
本研究の目的は、標的となるmRNAに特異的に結合するようなカチオンリッチなペプチドと合成siRNAを、リンカーを介して結合させた化合物を設計し、インテリジェンスなDeliveryが可能となるようなシステムの構築である。このmRNAに特異的に結合するようなペプチドは、(株)進化創薬から提供された配列のペプチドを使用し、細胞内に到達するまでは、核酸を分解酵素等からブロックする。また、標的となる構造RNAの近傍においては、このペプチドは構造RNAとの結合力は、10nMでsiRNAとペプチドの静電的な相互作用よりも強いため、siRNAからはずれることにより、siRNAの本来の活性を発現するようなシステムを構築する。最適な分子設計を行うために、結合ペプチドの下流にレポーター遺伝子を導入したプラスミドを構築し、モデル評価系を作成することにより、"ナノスイッチ型siRNA"の簡便な分子設計を可能する。ここで構築するモデル評価系は、レポーター遺伝子の上流にRNA結合ペプチドの認識ステムループを導入することにより、レポーター遺伝子の発現抑制効果により"ナノスイッチ型siRNA"の性能評価を行うものである。評価を行う"ナノスイッチ型siRNA"については、リンカー長やsiRNAの認識配列を複数揃えて、コンビナトリアル合成を行うことにより、精密な構造活性相関を行い、分子設計法の確立を狙う。
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