2007 Fiscal Year Annual Research Report
パプアニューギニア西部州における商業的森林伐採の現状とその影響に関する研究
Project/Area Number |
18710207
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Research Institution | Chiba University |
Principal Investigator |
小谷 真吾 Chiba University, 文学部, 准教授 (90375600)
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Keywords | パプアニューギニア / 商業的森林伐採 / 西部州 / 商社 / ポートモレスビー / マレーシア / カムシ / ランドオーナー |
Research Abstract |
4月〜7月:データ分析:主に、現地調査によって得たデータの分析。生態人類学的調査の結果分析によってボサビのアクターが経験している日常を定量的に把握する。またインタビュー調査の結果分析によって、彼らの社会的状況及び言説の特徴を明らかにする。8月からの現地調査に向けて準備を進める。 8月〜10月:現地調査:主に、カムシにおける調査。センサス、食餌調査及び生活時間調査等の生態人類学的方法によってそれぞれのアクターの目常を定量的に計測し、またインタビュー調査によって彼らの社会的状況及び言説に関するデータを収集する。 11月〜1月:データ分析:主に、現地調査によって得たデータの分析。生態人類学的調査の結果分析によってカムシのアクターが経験している日常を定量的に把握する。またインタビュー調査の結果分析によって、彼らの社会的状況及び言説の特徴を明らかにする。2月からの現地調査に向けて、準備を進める。 2月〜3月:現地調査:主に、バリモにおける調査。センサス、食餌調査及び生活時間調査等の生態人類学的方法によってそれぞれのアクターの日常を定量的に計測し、またインタビュー調査によって彼らの社会的状況及び言説に関するデータを収集する。 本研究は、PNG西部州において展開されている商業的森林伐採の具体的事業内容及び、環境に対するインパクトを明らかにするとともに、商業的森林伐採に関わる多様なアクターの日常と言説を明らかにすることを目的としている。 平成20年度は、上記のような調査、及び分析を計画していたが、ボサビの分析に関してはほぼ上記の計画を達成できた。調査に関しては、現地治安状況の悪化により、調査自体を完全に中止した。そのため、カムシ及びバリモにおけるデータの収集は不可能であった。一方、前年度計画で未達成であった、首都ポートモレスビーにおけるインフォーマントの確保に成功し、数度の電話インタビューを実施した。資料の収集、及び調査によって明らかになったことは以下の通りである。 1.日系商社による西部州における商業的森林伐採に対する買い付けは継続されている。 2.その買い付けは完全に合法的なものである。3.マレーシア系木材会社による商業的森林伐採も継続されている。
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Research Products
(1 results)