2007 Fiscal Year Annual Research Report
現代上座部仏教比丘尼復興運動-スリランカ,タイ,東南アジア諸国の国際的連携
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18710213
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Research Institution | Kobe University |
Principal Investigator |
伊藤 友美 Kobe University, 国際文化学研究科, 准教授 (40337746)
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Keywords | 上座仏教 / チベット仏教 / 比丘尼 / タイ:スリランカ:チベット / 宗教学 / 文化人類学 / 台湾:日本 / 尼僧 |
Research Abstract |
本年度は、本研究課題に関する研究報告および調査のために、三回に渡る海外渡航を行った。まず、平成19年7月16-27日の間、ドイツに渡航し、ハンブルク大学で開催されたInternational Congress on Buddhist Women's Role in the Sanghaに参加し、タイにおける新参比丘尼の出家の正当性に関する報告を行った。また、ベルリン、ハイデルベルクにて、タイ研究・仏教研究の研究者と意見・情報交換を行った。ハンブルクの会議にて報告した原稿は、他の報告者の原稿とともに、Wisdom Publicationより刊行される予定である。また、この会議で中心的に検討されたチベット仏教における比丘尼サンガ復興については、帰国後、論文を執筆して「宗教と社会」学会機関誌『宗教と社会』第14号に投稿し、審査の結果、掲載が確定した。 次に平成19年9月20-28日の間、タイに渡航し、バンコク市内にて、タイの比丘尼・メーチーに対し、インタヴュー調査を行い、また新聞記事などの文献収集を行った。ちょうどタイでは選挙に向けての政治集会が行われており、民主党・タイ国民党のリーダーがメーチーおよび比丘尼の宗教的地位の明確化についての検討に言及していた。 平成20年2月13-22日にはスリランカに渡航し、スリランカにおける在来の尼僧ダサシラマーターから比丘尼への移行について調査した。その後2日間、タイでも資料収集を行った。この他、台湾・日本の尼僧に関する論文の翻訳・小論も刊行された。
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