2006 Fiscal Year Annual Research Report
非正規雇用の女性労働者における職域健康管理に関する研究
Project/Area Number |
18710222
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Research Institution | Teikyo University |
Principal Investigator |
錦谷 まりこ 帝京大学, 医学部, 助手 (40327333)
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Keywords | 社会医学 / 成人女性 / 産業保健 / 健康管理 / 雇用形態 / 就業形態 / 生活習慣 / 月経随伴症状 |
Research Abstract |
本研究の目的は、企業現場の実態を調査し、正規社員であるか否かという雇用形態の違いにより影響を受ける健康管理制度面での処遇(職域定期健診や休憩室の利用、産休・育休、安全衛生委員会との関り)及び、健康問題(業務関連疾患に加え、生活習慣、周期的に生じる月経随伴症状、社会全体の人口再生産なども対象)の特性を明らかにすることである。 本研究では、これまで研究協力者とともに事業所において、一般健康診断の際に質問紙による自己健康評価と職場環境の評価を実施する方式で、就業形態と健康の関連を評価してきた。平成18年度は、その事業所調査の結果をまとめ、国際科学雑誌に投稿するとともに(現在投稿中)、国際学会で報告を行った(Influence of overtime work on menstrual disorders among IT company workers, Nishikitani et al. at 28^<th> International Congress on Occupational Health)。また、その研究過程で、就業形態の多様性は女性で高いにもかかわらず、女性労働者は結婚・出産・育児・介護等を理由とした一時的な離職が多く、調査の一時点で就労している者だけを対象とすると非常に偏った結果が得られることがわかったため、非就業者を交えた研究対象が必要と考えられた。 そこで、主任研究者の依頼により承諾の得られた同窓会組織に協力してもらい、卒業生の20〜40歳代女性を対象に調査協力の依頼を行い、応諾者を研究対象とする方式で質問紙による調査研究を実施することとした。調査に先立って、対象者への調査の説明を行い、インフォームドコンセント1を取り付けた。雇用・就業形態の定義については、非就業(主婦、学生など)、正規雇用での就業、非正規雇用での就業、.自営業等に分類し、それぞれを比較できるように質問紙を作成した。調査実施時期を平成19年度初めに予定している。
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