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2006 Fiscal Year Annual Research Report

従軍チャプレンと軍隊における宗教の研究

Research Project

Project/Area Number 18720016
Research InstitutionHokkaido University

Principal Investigator

石川 明人  北海道大学, 大学院文学研究科, 助手 (90360875)

Keywords従軍チャプレン / 聖職者 / アメリカ軍 / 戦争 / 平和 / 従軍牧師 / 軍事 / 宗教
Research Abstract

本年度は従軍チャプレンに関する事柄のうち、主に二点の分析をおこなった。一つは軍隊式の葬儀(軍葬の礼)とそこにおける従軍チャプレンの位置づけであり、もう一つは、陸軍における従軍チャプレン制度の位置づけと任務内容についてである。
「軍葬」とは軍隊儀式であるが、死者を追悼する儀式である以上、同時に宗教儀式でもある。軍葬は長い歴史をもっており、「タップス」「国旗の折りたたみと授与」「弔銃射撃」「ミッシングマン・フォーメーション」などの要素をもつ。軍葬は、軍隊による伝統的宗教に基づいた葬儀のコーディネートではなく、文字通り軍による独自の葬送儀礼である。よって軍人でもあり聖職者でもある従軍チャプレンの存在は、この場では意外と影が薄いものとなる。軍葬を念頭におくなら、軍隊における「宗教性」というものは、従軍チャプレンによる伝統的宗教のレベルと、軍独自の様式によるレベルとの、いわば二重構造を持っているという見方も可能であろう。
二点目の、陸軍における従軍チャプレンの位置づけや任務内容については、陸軍省から出されている「陸軍規則」や「野戦教範」などの文書によってその詳しいところを知ることができる。チャプレンは将校の身分を持つ軍人であり、同時に聖職者でもあって、「兵士に神を、神に兵士を」を自分たちのモットーとしている。将兵とその家族たちに対する宗教上の世話がメインの仕事であり、陸軍内においてもまた国際法上も非戦闘員と規定されている。だが武器を持たない代わりに、チャプレンアシスタントが下士官から選ばれ、彼(ないし彼女)がチャプレンの宗教的任務の助手を務めると同時に、武器を携帯してチャプレンの安全確保を行う。フォートジャクソンに訓練施設があり、そこで所定の訓練を受けた後に各部隊や施設に配属される。

  • Research Products

    (1 results)

All 2007

All Journal Article (1 results)

  • [Journal Article] 軍葬-現代アメリカ軍における死者の追悼-2007

    • Author(s)
      石川 明人
    • Journal Title

      宗教研究(日本宗教学会) 351号

      Pages: 410-411

URL: 

Published: 2008-05-08   Modified: 2016-04-21  

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