2007 Fiscal Year Annual Research Report
ドイツ語のリズムと調音運動に関する対照音声学的研究
Project/Area Number |
18720106
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Research Institution | Kobe University |
Principal Investigator |
林 良子 Kobe University, 国際文化学研究科, 准教授 (20347785)
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Keywords | ドイツ語音声 / リズム / 韻律 / 調音運動 |
Research Abstract |
本年度は、ドイツ語のリズム、調音運動に関し、これまでに蓄積してきたMR I動画データおよび、昨年度開発した発音習得のためのドイツ語音声練習ソフト(ATR-CALL-Deutsch)について学会(ドイツ語情報処理学会)にて発表した。 ドイツ語発音練習ソフトに関しては、その後、ワーキンググループをつくって、試用およびアンケートを実施した。このソフトにより、1)ドイツ語母音調音の学習(リアルタイム・フォルマント・トラッキングによる)、2)ドイツ語単語発音の学習(スペクトログラムおよびフォルマント提示と比較による)、3)ドイツ語イントネーションの学習(ピッチ曲線提示と比較による)の3種類の学習が視覚的フィードバックを用いて自主的に行なえるようになった。これらの学習ソフトを試用したアンケート結果は、年度末に再度練習ソフトのカスタマイズ作業に生かされた。今後、さらにこれらのソフトを用いた練習の効果について検討する予定である。このソフトに関してはまた、海外のドイツ語教育機関にも紹介を行なった。 次に、日本人に困難となるドイツ語音声のリズムの習得に関し、研究協力者(安田麗)の協力を得て、言語リズムをおおよそあらわす指標とされるPVI(Pairwise Variability Indices,Grabe,2002)を用いた分析の結果を学会(日本独文学会)にて発表し、まとめた。また、流暢性とポーズ制御に関して、言いよどみ、休止、言い直しなどの要素を含めた昨年度とは別の測定を行ない、これをまとめた。
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Research Products
(4 results)