2008 Fiscal Year Annual Research Report
日本語母国語話者の英語音声語彙認識における心内辞書の役割について
Project/Area Number |
18720110
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Research Institution | Daito Bunka University |
Principal Investigator |
米山 聖子 Daito Bunka University, 外国語学部, 准教授 (60365856)
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Keywords | 音声語彙認識 / 語彙隣接語効果 / 外国語理解 / 心内辞書 |
Research Abstract |
本研究の目的は、日本語母国語話者の英語音声語彙認識における語彙間の隣接効果に関しての実験を行うことにより、その実在性と心内辞書の英語語彙の音韻表示について更に検討を行うことである。特に、申請者が行ってきたImai et al. (2006) のスペイン語母国語話者の第二言語 (英語) の語彙理解に関する研究と申請者が行った日本語母国語話者の第二言語 (英語) の語彙理解における研究の結果の2つの相違点について検討を行い、第二言語認識における語彙間の隣接効果の影響について検討を行うものである。 研究計画したすべての実験は平成18年度、平成19年度に完了しているため、平成20年度は4つの追加実験を7月から8月にかけてミネソタ州立大学において行った。実験は、2つの刺激語群 (日本語母国語話者録音と英語母国語話者録音) を2つの異なる実験参加群 (英語母国語話者と日本語母国語話者 (米国滞在者) ) でそれぞれ実施した。英語母国語話者は、ミネソタ州立大学の学生であった。日本語母国語話者 (米国滞在者) は、長期米国滞在者であり、英語を使うことに全く問題がない英語力を有すると思われるミネアポリス近郊に住む日本語母国語話者であった。実験結果はこれまで行ってきた日本語母国語話者とのパターンとは異なるものであった。 平成20年度は研究の3年間の最終年度にあたり、その研究成果を今後学術雑誌に投稿するべく準備を進めた。平成20年度は、このほかに心内辞書の音声表示と音声知覚の関係についての論文を発表した。
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