2008 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
18720114
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Research Institution | Toyama Prefectual University Junior College |
Principal Investigator |
須田 孝司 Toyama Prefectual University Junior College, 短期大学部, 准教授 (60390390)
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Keywords | 言語学 / 第二言語習得 / 日本人英語学習者 |
Research Abstract |
本研究は, 英語と日本語の非対格動詞の構造に関わる要素を最新の生成文法理論(ミニマリスト・プログラム(Chomsky, 2004, 2005))に基づき再分析した上で, 素性レベルの習得を明らかにすることを目指し, これまで研究を行ってきた。そして, 今年度は以下のような研究計画を立て, 日本人英語学習者の非対格動詞の習得について調査研究を行ってきた。 (1)19年度の結果を詳細に検証し, 思ったような結果を出せなかった原因を改善する。 (2)行動実験を行う。 (3)fMRIを使ったパイロットスタディを行う。 19年度は, E-Primeを使った行動実験で思ったような結果を出すことができなかったため, 今年度はまず(1)から取り組んだ。そして, 実験マテリアルを大幅に見直し, (2)の行動実験を再び行い, 30人の日本人英語学習者の英文を読む際の反応時間を測定した。この実験の結果は, 今後学会, および論文発表を行う予定である(今現在, 5月末に行われる日本第二言語習得学会において発表することが決まっている)。しかし, (3)のfMRIの実験までは到達できなかった。今後, さらに(2)の実験を行ったうえで(3)の実験に取り組みたいと考えている。
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