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2008 Fiscal Year Annual Research Report

統語部門と音韻部門の関係

Research Project

Project/Area Number 18720127
Research InstitutionKitami Institute of Technology

Principal Investigator

土橋 善仁  Kitami Institute of Technology, 工学部, 准教授 (50374781)

Keywords言語学 / 音韻論 / 統語論 / ミニマリスト・プロブーム / インターフェイス
Research Abstract

本研究では、語境界を越えて適用される音韻規則の適用領域(phonological phrasing)を研究し、統語部門と音韻部門のインターフェイスの特質を明らかにすることを目指している。生成文法(ミニマリストプログラム)の理論的な枠組みで、多重書き出し(Multiple Spell-Out)により音韻部門に送られる音声的記号列が語境界を越えて適用される音韻規則の適用領域に相当するという仮説のもと、特に音韻規則の適用領域の「再構築」に関する調査を行い、分類的な記述をし、パラメータに基づく理論的な説明を与えることを目指した。計算の効率性や経済性という観点から、新たな理論的提案を行った。この提案に至った背景には、統語部門の派生にもとづく循環的なアプローチ及び多重書き出しという操作が計算の効率性というものを考慮したものであり、統語部門の循環を反映していると考えられる統語部門から音韻部門への写像もまた、計算の効率性や経済性を反映していると考えるのが妥当であるからである。具体的には、統語部門から音韻部門への写像の際に形成される音韻的な領域に対して、いかなる変更も加えてはならない、という提案をした。この提案のもと、統語的枝分かれの有無にもとづく再構築は純粋に音韻/韻律的な現象として捉えられるべきであり、焦点により誘発される再構築は、字義通りの再構築ではなく、新たな領域を形成するプロセスとして捉えるべきである、という結論に至った。記述的研究に関しては、ウイグル語話者の協力のもと、ウイグル語の基本的な韻律現象のパターンの把握に努めた。ウイグル語の形式的研究はまだあまりなされておらず、これからの記述研究にとって非常に重要であると思われる。

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Published: 2010-06-11   Modified: 2016-04-21  

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