2008 Fiscal Year Annual Research Report
英語接尾辞の強勢パターン : そのグレイディエントな分布の記述と理論化
Project/Area Number |
18720131
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Research Institution | Kobe City University of Foreign Studies |
Principal Investigator |
三間 英樹 Kobe City University of Foreign Studies, 外国語学部, 准教授 (20316029)
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Keywords | 英語 / 接尾辞 / 強勢 / 強勢保持 / 拘束形態素付加可能性 / 最適性理論 / 部分順序付け理論 / グレイディエンス |
Research Abstract |
昨年度に引き続き、Shorter Oxford English Dictionary(CD-ROM)を用いて、接尾辞ごとに強勢パターンと、語根形態素への付加割合・強勢保持割合についての記述調査を行った。最終的に120の接尾辞について調査を完了させることができ、成果の概観を日本英語学会第26回大会にて口頭発表するとともに、JELS26誌上に論文として発表した。その結果、当初の予想通り、接尾辞によってはパターンに一貫性が見られず、バリエーションが見られるものがあることがわかった。 上記の調査結果をもとに、アルバイトを雇いデータベース化の作業を開始した。調査結果が膨大な量(数万語)になったため、当初計画していたようには作業が進まず、およそ3分の2ほどまでしか完了できなかった.また、入力された内容をチェックして統一化を図る作業も残されている。これらの作業は今後も継続して行い、近い将来に完成させたい。 データベース化の作業が完了しなかったため、それをもとに行う予定だった理論化の作業も完成させることができなかった。しかし昨年予測した通り、部分順序付け理論で予測される4つのクラスについて、英語の接尾辞は均等に分布しているわけではないが、かといって全くランダムな場合に予測される分布ともまた異なっていることが上記の記述調査によって明らかになった。この事実に対する部分順序付け理論による理論化の完成は、今後の継続課題としたい。
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