2007 Fiscal Year Annual Research Report
英語の語強勢の音響特性の知覚:日本語母語英語学習者と英語母語話者の比較
Project/Area Number |
18720133
|
Research Institution | Doshisha University |
Principal Investigator |
菅原 真理子 Doshisha University, 文学部, 専任講師 (10411050)
|
Keywords | 第1強勢 / 第2強勢 / target undershoot |
Research Abstract |
本年度は、昨年度に引き続き、英語の第1強勢と第2強勢の音響特性の違い、すなわちその長さとフォルマントの違いに焦点をあて、発話研究を行った。その成果の一部は、2007年8月にドイツのザールブルッケンのザーランド大学で行われた国際音声科学会(International Congress of Phonetic Sciences: ICPhS)にてポスーター発表し、学会のProceedings of the 16th International Congress of Phonetic Sciencesで、論文"Secondary Stress Vowels in American English: The Target Undershoot of F1 and F2 Formant Values"を発表した。またそこで得られた成果をさらに多くの話者と語彙で確認する為に、2008年2月17日から3月2日にかけて、アメリカ合衆国のマサチューセッツ州アマースト市にあるマサチューセッツ州立大学アマースト校にて、英語の発話録音実験を行い、現在データ解析中である。 さらに、この研究に付属することとして、英語の無強勢音節に現れる「フラップ化現象」が、どのようなときに阻止されるのかに関しての論文も執筆し、『同志社大学英語英文学研究』に投稿し、この論文のフォローアップの実験も、上記のマサチューセッツ州立大学での録音実験に盛り込んだ。さらに、英語の語彙強勢と密接に関係のある韻脚構造と音節の長さについての研究も、上記の録音実験に盛り込んだ。
|
Research Products
(3 results)