2006 Fiscal Year Annual Research Report
医療関係者・医療系大学生に必要なリーディング・リテラシー伸長に関する調査・研究
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18720142
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Research Institution | Tokyo Women's Medical University |
Principal Investigator |
三原 祥子 東京女子医科大学, 医学部日本語研究室, 助手 (00343559)
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Keywords | リーディング・リテラシー / 医療系大学生 / 表現技術系科目 / 読書課題 / インストラクショナル・デザイン |
Research Abstract |
本年度は、以下の(1)から(6)の調査・研究を行った。 (1)リーディング・リテラシーに関連する国内外の論文、文献、教科書、HP等の情報検索・収集、(2)(1)の情報の整理・分析・入力、(3)専門家(インストラクショナル・デザイナー)との共同作業による、ある医療系単科大学(医学部および看護学部)の初年次教育における表現技術系科目(必修科目、選択科目)のシラバスおよびカリキュラムの分析、設計、(4)(3)の結果のリーディング・リテラシーに注目した分析、(5)上記大学初年次教育における人間性の涵養を目指した読書課題の、コールバーグの道徳段階説に依拠した構造的枠組みを導入しての再デザイン、(6)教育内容分析のための、教員が学生のリーディング・リテラシーに対して抱いているイメージをあぶりだすためのアンケートおよびインタビューのデザイン (1)および(2)の情報収集は、大学入学以前の教育内容も視野に入れてはいるが、大学教育以降のもので成人を対象としたものを中心に行った。 (3)から(6)の調査・研究は、分析、設計、開発、実施、評価技法の確立しているインストラクショナル・デザインを導入した。このことにより、より効果的・効率的な教育デザインとなった。上級学年も考慮しているが、本年度は初年次学生を中心に行った。 (3)および(4)の調査・研究は、医療関係者および医療系大学生のニーズおよび対象となった医療系大学のカリキュラムの流れを考慮し行われたものである。成果の一部は、2007年6月の大学教育学会第29回大会自由研究で口頭発表することが既に決まっている。
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