2006 Fiscal Year Annual Research Report
「外国人にとってわかりにくい日本語」の判断基準に関する研究
Project/Area Number |
18720143
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Research Institution | The National Institute for Japanese Language |
Principal Investigator |
植木 正裕 独立行政法人国立国語研究所, 日本語教育基盤情報センター, 研究員 (20332132)
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Keywords | 日本語のわかりにくさ / わかりにくさの判断基準 / わかりにくさの判定ツール / 減災研究 |
Research Abstract |
○辞書,シソーラス,日本語能力試験出題基準,語彙頻度調査などの各種語彙資料を収集 辞書:語義の多さ,同音異義語の多さなどの判断材料 シソーラス:類義語,関連語の多さなどの判断材料 日本語能力試験出題基準:日本語学習者のレベル別語彙知識・語彙量,語種・品詞のカバー率などの判断材料 語彙頻度調査資料:語彙ごとの接触頻度の判断材料 ○語彙資料を横断的に調べるために,語彙と資料のクロス集計表を作成 各種語彙資料の組み合わせから,以下のような観点の洗い出しを行った。 ・初級語彙だが,語義が多く,基本的な語義でしか使いにくい ・初級語彙ではないが,語義や用法が少なく,説明や文脈があればわかりやすい ・初級語彙ではないが,類義語が少なく,ほかの表現がしにくい ・初級語彙だが,接する機会が少なく,定着しにくい ・初級語彙だが,漢字表記での接触頻度が少なく,漢字表記では理解しにくい ・初級語彙だが,同音異義語が多く,聞き誤りやすい ○語彙に関する具体的な事例を継続的に収集
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