2008 Fiscal Year Annual Research Report
基本語彙で豊かな英語表現を可能にするための高頻度句動詞の特定とWELL教材の開発
Project/Area Number |
18720144
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Research Institution | Hokkaido University |
Principal Investigator |
高見 敏子 Hokkaido University, 大学院・メディア・ミュニケーション研究院, 准教授 (60333639)
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Keywords | 英語 / コーパス / graded readers / level readers |
Research Abstract |
近年、英語教育においてgraded readersの利用が一層の広がりをみせているが、各シリーズに関して公表されている言語的な情報は限定的なものであり、指導の際に参考にできるデータが欲しいというニーズが生まれている。主なシリーズについて使用語彙等についてのデータを公表することができれば、こうした英語教育界の要請に応えることができる。本年度は、昨年度から開始した非英語圏の英語学習者向けgraded readersの読み取りデータの修正作業のうち、未完了になっていたPenguin Readers(359冊、約480万語)及びMacmillan Readers(143冊、約181万語)を終了し、これでCambridge Enghsh Readers(約99万語)、Oxford Bookworms Library(約210万語)とあわせてgraded readersの主要4大シリーズのコーパス(合計約870万語)が完成した。Leveled readersについても、Oxford Reading Tree(172冊), Longman Literacy Land Story Street(123冊), Longman Literacy Land Info Trail(90冊), Macmillan Springboard(128冊)等を含むコーパスが作成できた。コーパス作成作業のうち、全文を人手で確認する重要な作業は当初の予測以上に作業時間が必要なものであったため詳細な分析と句動詞教材の作成はこれからの作業になるが、基礎的なデータとして、例えばOxfbrd Bookworms Libraryの場合、出版社が発表しているword familyによる使用語彙数と、本研究で明らかになったword typeの数との間はレベルによって3.7-6.1倍もの差があることがわかった。
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