2006 Fiscal Year Annual Research Report
看護学生による国際英語協同学習の効果的運営に関する研究
Project/Area Number |
18720147
|
Research Institution | Miyazaki Prefectual Nursing University |
Principal Investigator |
荒木 瑞夫 宮崎県立看護大学, 看護学部, 講師 (20324220)
|
Keywords | 英語教育 / ESP / E-learning / 協同学習 |
Research Abstract |
看護学生による英語協同学習の効果的運営に関する研究の土台となる教育実践行ない、そこで得られたデータの整理を行った。実際の教育プログラムが始まる前(4月-9月)に、交流先の今回の教育プログラム担当者と連絡をとり、協同でシラバスを作成、各大学の詳細な学事暦を含むプログラム全体のスケジュールと合わせて共有した。7月よりホスティングサービスによりMoodleの稼動を開始し、フロントページや必要なコースの作成、参加者の登録を行った。参加者登録の際、学習者のライティングデータの研究用途の使用の許諾を学習者本人から得た。9月に韓国・タイ・中国の交流先の大学を訪問し、担当者の打ち合わせを行うとともに、教育プログラム参加予定学生へオリエンテーションを実施。また9月に新たに、スペインとイスラエルの大学からの参加を得た。計6カ国の教師間で協同学習プログラムを10月から翌年(平成19年)1月にかけて共同運営。全233名の参加者中、日本側参加者は101名、平均ライティング回数(投稿数)は22.7回、文法テストの平均スコア上昇率は10%の結果となった。協同学習終了後、日本人を中心とした参加者にプログラムに対する評価と感想を問うアンケート(全19問)を実施。各大学の参加教員からも意見を受け取る。その結果、(1)専門を同じくする学生をインターネットで結びつける方向性の妥当性と(2)担当者間の情報と手順の共有が不可欠であることを確認した。その一方で、フォーラムを用いた交流では、Eメールと比べ参加者間のコミュニケーションが内容重視の傾向となり、学習者の専門に関する情報交換にはより適しているが、参加者の投稿に返信が来ないケースへの対処が必要であることが確認された。また異なる個人のニーズが顕在化しがちな多人数の自律型学習教室において、効果的な言語的(形式的)指導のあり方についての課題が残った。
|