2008 Fiscal Year Annual Research Report
非侵襲的脳活動計測に基づいた対比の接辞認知を応用した大学生の英語運用能力の向上
Project/Area Number |
18720150
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Research Institution | Toyo University |
Principal Investigator |
有光 奈美 Toyo University, 経営学部, 准教授 (00408957)
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Keywords | 英語 / 脳・神経 / 教育系心理学 / 計語学 / 神経科学 / 対比 / 段階性 |
Research Abstract |
非侵襲的脳活動計測に基づいた手法で応用して、英語の対比の接辞認知を整理、分析し、そのデータを用いて大学生の英語運用能力の向上を図ることを目的とした研究であった。多様な対比表現について、計語的側面の整理と分析を進展させた。そして、学会で研究成果を発表した。接辞というよりは、対比表現の範疇であるが、「存在の「無」と強意語について : "dead"を中心に」と題して、平成20年11月16日に筑波大学での日本英語学会第26回大会にて研究発表を行った。この研究では、対比のうち、価値的に否定的なものが、単に甚だしい程度を表わすようになることに注目し、その動機付けを明らかにした。この研究発表により、悠慂通知をいただくことができた。接辞については、18年度、19年度、20年度に筆者が担当した英語のクラスの学生に対して接辞認知のアンケートを行ってきている。20年度は、学生の英語習熟度に注目した。学生のレベルが高い場合には、既に高校生までの段階で、意識的(高校などで教わっている)あるいは無意識的(国語力が高い)に、接辞の応用を用いて、英語の解釈をしようとしていることがわかってきた。接辞の認識を問い、そして、学生の接辞認識の推移をまとめている。大学生の英語習熟度によって、対比表現の認識が基礎から異なっているだけではなく、英語以前の国語力、計語力の問題であるとも感じさせられた。本研究での取り組みにより、幅広い接辞のデータ収集は済んだものの計語タスクの作成に大変な時間を有し、計画したように進捗しなかった。今後も、日英語の対比表現に関するデータを整理し、傾向の同定、一般化、統合を目指していきたい。
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Research Products
(3 results)