2007 Fiscal Year Annual Research Report
高大連携を見据え授業に生かす教員支援のための英語教育データベースの設計と利用
Project/Area Number |
18720153
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Research Institution | Osaka Institute of Technology |
Principal Investigator |
神谷 健一 Osaka Institute of Technology, 知的財産学部, 講師 (50388352)
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Keywords | 英語教育 / 高大連携 / データベース / 教員支援 / 教材・教具論 / FileMaker / 読解練習プリント教材 / 教材作成ツール |
Research Abstract |
本研究は平成18年度から平成20年度までの予定で、英語教育の様々な場面で利用できるデータベースの構築および教員支援を目的としたツール開発を目指すものである。平成19年度は従来から利活用してきたプリント教材作成ツールの改良および新機能の追加を中心に行っており、このツールに直接関係のある内容で口頭発表およびワークショップを実施し、またツールの最新版をWeb上に公開した。 このツールではPhrase Reading学習プリント教材を作成する際の省力化を図ることができるが、最新版では言語処理技術を活用することにより、教材パラメタに基づいた柔軟なフレーズ分割が可能になった。また、これまではレイアウトの種類が限られていたが、最新版では用紙サイズやフレーズの配置や行間、メモ欄の有無などを複数の選択肢から選ぶことにより1,700通り以上のレイアウトでの出力が可能になったため、自由度が飛躍的に高まったといえる。さらにCloze Test教材を自動作成する機能も搭載し、本ツールで出力が可能であるPhrase Reading Worksheetの形式でありながらCloze Testを取り入れることができるという、新しいプリント形式の教材も作成が可能となった。 一方、Cloze Testの作成機能のみを独立させ、JACET8000語彙リストに基づく特定の語彙レベル以下の語彙のみの抜き取りや、品詞タグに基づいて特定の品詞のみを抜き取るというような、これまでにない新しいCloze Test作成ツールも公開した。 教材作成ツールによるプリント教材の作成は従来の教材メディアである「紙」とIT技術の連携によるものであり、ITを活用した教材・教具の在り方という観点からも非常に萌芽的であると考えている。今後はE-learningやプリント教材データを蓄積することによるコーパス化についても検討する予定である。
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Research Products
(8 results)