2007 Fiscal Year Annual Research Report
日本(人)イメージが豪州のホワイトネス形成に与えた影響に関する基礎的研究
Project/Area Number |
18720161
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Research Institution | Fukushima University |
Principal Investigator |
村上 雄一 Fukushima University, 行政政策学類, 准教授 (10302316)
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Keywords | 日豪関係 / アイデンティティ / 白豪主義 / イメージ / ステレオタイプ / 白人 / ホワイトネス / オーストラリア |
Research Abstract |
平成19年度の研究実績概要 <海外調査> 前年度の国内や海外調査旅行で入手困難であった史料を収集すべく、平成19年度は、国内およびオーストラリアにおける海外調査を継続して行った。まず、平成19年6月に開催されたオーストラリア学会全国大会プログラムに参加し、最新の研究動向や情報の収集を行った。また平成19年7月末から8月にかけて、オーストラリア連邦および4州(西オーストラリア州・南オーストラリア州・ニューサウスウェールズ州・クィーンズランド州)の海事博物館ならびに州立図書館を中心に史料収集を行うことができた。特に南オーストラリアでは、これまで存在が一般に知られていなかった日本海軍士官候補生の墓地ならびに当時の新聞報道記事などを発見することができるなど、当時の日本海軍訓練船のオーストラリア寄港がオーストラリア社会に与えた影響を考察する上において参考になる多くの収穫があった。 <研究成果発表> 平成19年度は、これまでの国内外調査の研究成果を活用して、オーストラリアで2007年に出版された日豪関係に関わる最新の書籍2冊(Michael Ackland and Pam Oliver編著 UnexpectedEncounters:Neglected Histories behind the Australia-Japan Relationship)および田村恵子著Forever Foreign:Expatriate Lives in Historical Kobe)の本邦初の書評をオーストラリア学会編集の『オーストラリア研究』第21号(2008年3月)において発表することができた。
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Research Products
(1 results)